2022年SPO

2022年、兵庫SPO支援センターはどこへ向かうのか。
「ミッション」と「立ち位置(ポジション)」そして「想い」を再確認し、時代と社会のニーズに応えながら「本質」と「目的」からブレずに進んでいきたいと考えています。
私たちは「まちづくり」をしません。
まちは住んでいる人が創るものだから。
私たちは「人を助けません」。
全知全能の存在ではないから。
助けられる人や団体に「つなげ」ていきます。
私たちは「寄り添い」続けます。
「寄り添う」ことしかできないから。
「つながり」と「寄り添い」を大切にしながら今年も進んでいきます。
そこが地域の「幸せ」と「安全・安心」の最後の砦だから。
私たちは地域に入り「場」と「つながり」を創っています。
私たちは「寄り添い」ながらまちづくりをする人をサポートしています。

西脇市における中間支援事業

今年はまちなかに「つながり」の「場」を、まちの人がつながりながら創っていく新たな取り組みを加えていきます。
また図書館と一緒に,分野の違う人たちの共助共生を生み出す「つながり」の「場」を市全域に広げて創っていきます。
この取り組みはすでに淡路市の津名図書館と始めており、2回目の「まちづくりネットワーク交流会」を淡路市の図書館と共催で1月31日、津名図書館で開催いたします。

「子ども支援」(洲本市における蔵の子ども図書館)

当法人がひとつだけ直接関わっている分野があります。
「子ども支援」(洲本市における蔵の子ども図書館)
しかし、ここもある意味「寄り添い」です。
なぜか子どもの悲しい事件を知ると「憤り」と「悔しさ」が込み上げてきます。
社会の歪みを最も敏感に受けながら「声」も出せない。
それは私が小学3年生から、両親と生き別れ、親戚の家で「いじめ」と「緊張」と「居づらさ」を感じながらも生き延びてきた経験があるからかもしれません。
家や学校以外の場所として、地域に「子ども図書館」を創り、第3の居場所として、「助けて」と言いにくい子どもたちが、本を読みに来るという理由から来てもらい、地域で見守っていく場所としていきたい。
経済的にもまだまだで、空調を設置する大きな電源がなく課題は残っています。
来年に向け、新たな事業に取り組み財源を確保し、継続性のある場所にしたいとの考えています。

洲本市に入って6年。まちに入った当時、高校生だった洲本の女子学生が、今年大学3年生となり私たちの取り組みについて論文を書いてくれました。この論文も2月には公表されます。
これほど嬉しい事はありません。
これまでいくつも新聞に記事を書いてもらいました。
なかなか評価されないこと、目に見えないことをやっている私たちのことを記事に書いていただいたことに感謝申し上げたい。しかし、今回はそれ以上に嬉しい。
6年間その地域に入り、あまり目立たない場づくりをやっていた頃には、まちには何人かのクリエイターたちが入ってきて、まちを活性化してくれました。
それはそれで意味があるし大切なことです。私にはできません。
私たちは場を提供し,少しサポートするぐらいでした。
そのまちづくりクリエイターたちとは、あまり関係のない地元の高校生が私たちの取り組みを評価してくれた。これ以上うれしいことはありません。

「ひきこもりの居場所」(明石市・ソーシャルブリッジまちの事務局)事業

「寄り添い」の取り組みとしてもう一つ。
明石では「ひきこもりの居場所」(明石市・ソーシャルブリッジまちの事務局)事業をやっています。
予算との関係もありますが,「寄り添い」の一環として、続けたいと考えています。
「つながり」と「寄り添い」を大切に創りながら、子どもや生きづらさを抱えている人たちに寄り添っていきたいと考えています。
そして組織として大切な「継続性」ある事業とするために「人材育成」です。
今、関わっていただいてるスタッフを大切にしながら、また新たな人材を見つけ、育成していきます。
今年もよろしくお願いします。