ことばにできない想い
〜 アートのチカラ 〜

私たちは「YORISOI米田家」の完成予想図がほしいと思っていた。
京都工芸繊維大学大学院生が建築の視点から描いてくれたものがある。有難い。
それとは別に、人を包み込みような空気感が伝わる「完成図」が欲しかった。

私の相談者の中で、「アートは、もっと社会に関わるべきだ」として、臨床美術を通じて、ストレス等を抱える人たちの力になろうとされている美術の先生がいる。
その先生に、「YORISOI米田家」の想いを現地で聞いてもらった。

その2週間後、すばらしい絵、4枚が私たちに渡された。
楕円形の絵は淡路島を表している。
横にするとやさしいお母さんの顔になる。
私が百万のことばを並べても伝わらないメッセージが詰まっていた。
アートのチカラである。
私のことばは流れても、この絵を見た人は、何度でも色あせることなく、メッセージを受け取ることができると思った。