100年の想い
淡路島洲本市。「YORISOI米田家」の古民家再生工事が本格的に始まった。

ここは3つの寄り添い機能を持つ地域の家。
①起業家・ワーカーに寄り添い②お母さん、子どもに寄り添い③観光客に寄り添う。

①担い手の育成②子育て支援③地域の強みを活かした事業の3つの機能がひとつ屋根の下に同居し、そのつながりが自然に生まれ、イノベーションを起こす。

それぞれの機能を看板を掲げてするわけではない。想いはあっても、そこには淡路島の日常をつくる。日常の暮らしの中で、支え合い、つながり、育成され、楽しめたら。日常であれば、続けられる。人が朝の挨拶で、自然に人を気づかってことばをかけているように。

大阪で病児保育をやっているノーベルの高さん。目指しているのは、「病児保育がなくなる社会」。
病児保育の施設がなくても、地域のお母さんが支えてくれるような社会だ。
大阪と違い、淡路島は病児保育施設から、目指す地域で支えるかたちづくりの過程を踏む規模感はない。
一気に理想とする支え合うしくみを日常につくる。そのためにはビジネスも絡めるが、地域や淡路島を思う人たちの共感と支援が必要だ。

今回の古民家再生工事、耐震性に相当お金がかかっている。補強スジカイに免震装置、強さと柔軟性の2種類の耐震機材が埋め込まれる。100年は持つそうだ。
その時、私は確実にいない。100年地域のセーフティネットの場所になり、地域の幸福を支えてくれる場所になればと願っている。