また、残念なことが起こってしまった。
千葉県野田市の栗林心愛さん(10才)の死である。
悔しい。
この1年、警察が確認した虐待は8万件を超えている。
国連も日本に警告を鳴らしている。
私は、小学校1年で父親がいなくなり、小学校3年で、母親は、親戚の了解がないまま、私たち3人兄弟を親戚の家に預けた。その後、3人兄弟は、別々となった。
親戚の家からは、いじめられ、寒い冬に裸で外に出されたり、沸騰する熱いお湯を頭からかぶされたりした。
裕福な親戚の家であったが、新聞配達をさせられ、収入は親戚の家のものとなった。
救いは、学校と地域だった。
学校は、授業中に寝ている私をそっと寝かせておいてくれた。これが良いか悪いかは別だが(笑い)。クラブの水泳で疲れているのだろうと思ってくれた。
地域の人は、1人の人間として、優しく声をかけてくれた。
私が人を信じ、少しは人のために生きようと思えているのは、この時の周りの、地域の大人たちの、やさしい声があったからであろう。
心愛さん、周りの、大人の誰も信じられることなく、去って行ってしまったのは悔しい。
今日、17時から、洲本のYORISOI米田家で、子どもを中心に、地域の人、みんなでいっしょにごはんを食べる「みんなでいっしょにごはん」がある。
地域で子どもを見守り、支えるしくみにつながることを願っている。