コレクティブなつながりを創り、複雑な地域課題を解決するための継続的な場をつくる。
やはり、長くなってしまうタイトル。
もっと、短く言えないのか。
私が地域に入って、目指している「しくみ」の話である。

「コミュニティ・ビジネス」をキーワードに 淡路島の団体や地域にからんで約4年。
昨年、4月に洲本の古民家を改修し、「YORISOI米田家」をオープンさせたのは、さすがにインパクトがあった。
ただ、死ぬような思いがあってのオープンである。

「何の商売?」「何か儲かるの?」
「みんなでいっしょにごはん」などの地域貢献的な取り組みが始まると、 既存の社会システムにはめ込もうとした声や、何かをしてもらおうといった、慈善事業との誤解。

なかなか、的確に取り組みを伝えられていない当団体(NPO法人淡路島SPO支援センター 2月より兵庫SPO支援センターに改名)の責任である。
しかし、考え方のシフトも伴う取り組みで、既存のシステムの言葉では、なかなか伝えられない。

AIの進化、人口減少。
「人間とは何か?」「真の幸福とは何か?」
問われている。

これまでの社会システムや考え方では、限界が来ている。
複雑な時代、複雑な問題が、地域には横たわっている。

地域に入って、正直思うことは、時代を感じ、危機感を持って、取り組もうとしている人たちがいる一方、既存の考え方や体制に寄り掛かって生きようとしている人もいる。
自宅のどこかで、火事が発生しているにも関わらず、それに気づかず、遊んでいる姿にも見える。

セミナーで、私たちが取り組んでいることを説明するとき、ピーター・F・ドラッガーの言葉を引用する。
「人と社会とのかかわりを強め、問題解決の参加の手法を多く提示し、 人々をして、それを使えるようにすること。
新しい問題が常に発生している社会において、人々の問題解決能力を高めること。
人々に自分の能力を信じさせ、どんな困難な課題でも克服できるのだという思いを現実のものにすること」

そして、まちづくりのキーワードとしては、
・コレクティブ・インパクト
・エンパワーメント
・win-win
・コミュニティ・ビジネス
これらのキーワードを持って、地域に入ったとしても実効性のあるものにするには、ミッションに忠実に動ける、地域の強みをつなぐ役割を持った人や組織が必要である。

ミッションに忠実であり、いろんな役回りができ、地域にしがらみがなく、先生と呼ばれる存在でもない。